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2024/08/02 人材育成/研修 / コーチング

管理職に必要な感情マネジメント

管理職 感情マネジメント研修

管理職は、組織の成長とチームの成果に大きな影響を与える重要な役割を担っています。しかし、現代の職場では、急速に変化する市場環境、複雑な人間関係、多様化する価値観など、さまざまな要因が管理職の精神的負担を増大させています。このような環境下で管理職が求められるのは、単なる業務遂行能力だけではありません。むしろ、感情を適切にマネジメントし、自分自身やチームを効果的にリードする能力が重要です。本コラムでは、管理職が感情マネジメントをどのように実践すべきかについて、セルフトークの重要性とその具体的な技術を通じて解説します。

目次

1. 感情マネジメントが管理職に必要な理由

2. 感情マネジメントに必要なセルフトーク

3. セルフトークをコントロールする方法

感情マネジメントが管理職に必要な理由

感情マネジメントの役割

感情は、私たちの意思決定や行動に大きな影響を与えます。管理職は日々、業務の遂行や部下の指導、さらには上層部への報告など、多くの場面で迅速かつ正確な意思決定を求められます。その際、感情が制御不能な状態では、冷静な判断が難しくなり、結果として誤った決断を下す可能性が高まります。また、感情的なリーダーシップは、チームの士気を低下させ、職場の人間関係に悪影響を及ぼします。そのため、感情マネジメントは管理職にとって必要不可欠なスキルです。

感情マネジメントがもたらす職場環境の改善

適切な感情マネジメントを実践することで、職場環境は劇的に改善されます。管理職が感情をコントロールできることで、部下との信頼関係が深まり、コミュニケーションが円滑になります。さらに、ポジティブな職場文化が醸成され、社員のモチベーションや生産性が向上します。逆に、感情マネジメントが不十分な場合、職場の緊張が高まり、離職率の増加や業績の低下といった問題が発生する可能性があるため、感情マネジメントの重要性は計り知れません。

感情マネジメントに必要なセルフトーク

セルフトークの定義とその重要性

セルフトークとは、私たちが自分自身に対して無意識に行っている「内なる対話」のことです。このセルフトークが私たちの感情や行動に大きな影響を与えるため、管理職が感情マネジメントを行う上でセルフトークの理解は非常に重要です。例えば、プレッシャーのかかる状況で「自分は失敗するかもしれない」というセルフトークが生まれると、その結果、ネガティブな感情が増幅され、冷静な判断が難しくなります。逆に、「この経験から学べることがある」といったポジティブなセルフトークは、感情を安定させ、建設的な対応を促します。

セルフトークAとセルフトークBの違い

セルフトークには、大きく分けて2つのタイプがあります。

感情マネジメント 研修

セルフトークA(automatic)は、外部からの刺激に対して瞬間的に反応して生まれるもので、しばしばネガティブな感情を引き起こします。たとえば、過去の失敗を思い出し「どうしてあの時ああしなかったのか」という後悔の念が強まるのがセルフトークAです。このセルフトークAは、自分を守るために無意識に発生し、感情を揺さぶることが多いです。

一方、セルフトークB(bear)は、自分の意思で意識的に生み出すセルフトークです。感情に振り回されず、理性的に行動するための内なる対話であり、「今、この状況で自分が最善を尽くすにはどうすればいいか」という問いかけが代表的です。セルフトークBは、状況を冷静に分析し、ポジティブな行動を促進するための重要なツールです。

セルフトークが感情と行動に与える影響

セルフトークは、感情や行動の引き金となります。まず、私たちのビリーフ(価値観や信念)が外部からの刺激を受けると、そのビリーフを守ろうとするセルフトークが発生します。このセルフトークが感情を決定し、その感情が行動を導きます。たとえば、「自分は無力だ」と思うセルフトークが生まれると、自己防衛的な行動を取りがちになります。逆に、「この困難を乗り越える力がある」とセルフトークBを使うことで、前向きな感情が生まれ、建設的な行動を取ることができるのです。

セルフトークをコントロールする方法

セルフトークを認識する技術

セルフトークをコントロールする第一歩は、それを認識することです。私たちは日常的に膨大なセルフトークを無意識に行っていますが、それを意識的に捉えることで、感情マネジメントが可能になります。たとえば、ストレスを感じた瞬間に「今、自分はどんなセルフトークをしているのか」と自問することが有効です。管理職としては、会議中や重要な意思決定の前に、このセルフトークを認識する練習を重ねることで、感情のコントロール力が向上します。

セルフトークを変える技術

ネガティブなセルフトークAをセルフトークBに変える技術も、感情マネジメントには欠かせません。たとえば、「失敗したらどうしよう」と考える代わりに、「この経験から何を学べるか」と前向きに捉えることで、感情が安定し、冷静な対応が可能になります。また、部下に対してネガティブな評価を持ってしまった場合でも、「この部下の強みは何か」と視点を変える質問をすることで、部下への理解が深まり、適切な指導ができるようになります。

セルフトークを減らすための方法

セルフトークAを減らすためには、日常の習慣や意識改革が必要です。まず、心と体を整えることで、ストレスを軽減し、ネガティブなセルフトークの発生を抑えることができます。さらに、ポジティブなルーティンを作ることで、セルフトークBを日常的に活用する習慣を身につけることが重要です。また、自分のアイデンティティを柔軟に捉えることで、固定観念に縛られず、セルフトークAの発生を抑制できます。特に、「自分を守るためではなく、他者のために何ができるか」を考えることが、ポジティブなセルフトークBを生む大きな鍵となります。

 

  • まとめ

管理職に求められる感情マネジメントのスキルは、単なる感情の抑制ではなく、セルフトークを効果的に活用することで、感情を理解し、コントロールする力です。セルフトークの種類とその影響を理解し、適切に認識・変化させる技術を身につけることで、管理職はより冷静で建設的なリーダーシップを発揮することができます。これにより、職場のパフォーマンスやモチベーションが向上し、健全でポジティブな職場文化を築くことが可能となるでしょう。

 

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