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2023/07/11
経営コンサルタントがビジネスコーチを始めた理由-コーチングを始めたきっかけとコンサルとの関係性-
目次
経営コンサルタントがコーチングに出会うまで
初めてのコーチングの授業
私が初めてコーチングを知ったのは、中小企業診断士の実習生の頃でした。コンサルタントは相手の話を聴くというスキルが重要なので講義の一つにコーチングが入っていたんだと思います。その時の印象は、「傾聴が大事」ということは理解できたのですが、コンサルタントとしてコーチングの必要性については重要だと感じることはできませんでした。
しかし、独立してから多くの方と名刺交換するようになり、その中でよく見かけたのがNLPという言葉でした。ネットで調べると「脳科学」という説明がされており、「怪しそう〜」と思ったのですが、多くの方が名刺に書いてあるので、そこで終わらずにスクールの体験に参加しました。
NLPコーチングとの出会い
NLPとは、Neuro Linguistic Programming(神経言語プログラミング)の略称で、別名「脳と心の取扱説明書」とも呼ばれる心理学です。このNLPとコーチングの概念を融合したものがNLPコーチングです。
体験会ではワークもやりながら、コミュニケーションについて理解を深めることができ、「これはいいかも!」と思い、スクールに入りました。私が一番印象に残っているのは「相手の反応は自分自身が作り出したコミュニケーションの結果である」ということです。「あの人はなんで私の言ったことを理解してくれないのだろう」と思うことを、それは全て自分が作り出していると考えるようになってから、自分の関わりを変えなくてはいけないんだと思えるようになりました。スクールの受講中は、目標達成の計画を作り、お互いにコーチングをし合いながら、コーチとしてのスキルを学びました。
経営コンサルタントの限界とコーチングの可能性
コンサルタントとコーチングの違い
コンサルタントとコーチングの違いは、以下の通りです。
- コンサルタントは、問題を見つけ、課題を設定して、どのように解決するかを示す
- コーチングは、対話を通じてクライアント自身が自分の力で能力開発をする
実務を行う中でコンサルタントとして解決策を示すだけは限界を感じました。その解決策が妥当だと思ってもクライアント自身が納得していない場合やクライアントがその解決策を実行できない理由を探してしまう等様々です。
そこで私は、自分の解を持ちながらも、クライアントがどのようにしたいか対話をしながら考えて気づいてもらう、できないと考えている意識を変える対話をするスタイルにしました。この方法にしてからはクライアントの満足度が高まったと感じます。クライアントのフォローを行う金融機関の担当者からも「先日の提案をしっかり実行してくれてます」という嬉しいお言葉をいただけるようになりました。
経営コンサルティング×コーチング
コンサルティングとコーチングは明確にアプローチが違いますが、経営コンサルティングを行う上では、私はどちらも合わせて使うことが必要だと感じています。このスタイルを確立してからは、以下のサービスも行うようになりました。未来について考えた後に、目標達成をするための継続的なコーチングを提供しています。
未来の計画を作る
- 経営理念の策定
- ビジョンの明確化
- 経営戦略の作成
- 人事戦略作成
目標達成をする
- 従業員の仕事での目標達成
- マネジメント層の目標達成
以上、私のコーチングヒストリーを紹介しました。成長意欲のある企業が、より高い目標に向かって成長するために、私自身もスキルを高めながら、お客様とともに歩み続けてまいります。