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2023/09/04 人材育成/研修
経営コンサルは会社の成長につながる育成計画をこう作る-育成計画のよくある間違い-
みなさんの会社では、育成計画をどのように作っていますか?そもそも計画なんてないよ、という企業もあるかもしれません。これから育成計画を作りたい方、育成計画を自社の成長にあった形に見直しをしたい方にも参考になる内容をお伝えします。
目次
育成計画を作るメリット
育成計画を作ることや運営は大変ですが、その分メリットも多いと感じます。育成計画を作るメリットは以下の点があげられます。
- チームの協力と連携の向上:育成計画は、チームメンバー間のスキルや知識の共有を促進し、チーム全体の連携を向上させます。
- チーム・組織の革新: 従業員や個人が新しいアイデアやアプローチを学び、実践する機会を提供する育成計画は、組織内での新たな革新が生まれることもあります。新しい視点やアイデアが生まれ、競争力が高まります。
- 長期的な成長の促進: 育成計画は、個人や組織が将来にわたって持続的な成長を達成するための指針となります
- 法令や業界規制への適合: 一部の業界では、従業員のトレーニングや資格の取得が法令や業界規制に適合する必要があります。計画を策定することで、適切なコンプライアンスを確保できます。
これらのメリットは、育成計画が個人や組織にとって非常に有益である理由の一部です。 育成計画は戦略的なツールとして使用されることで、競争力を維持し、成長を促進するための重要な役割を果たします。
経営コンサルが指摘する育成計画のよくある誤り
育成計画を作ることで、組織・チームへのメリットがたくさんあるのですが、その策定方法を間違えると、効果は得られません。よくある誤りとして、以下の点があげられます。
- 組織文化と不一致: 育成計画が組織文化や価値観と一致していない場合、従業員は計画を受け入れず、組織文化との衝突が起きる可能性があります。
- 個別カスタマイズ:全ての従業員に対して同じトレーニングや教育プログラムを提供することは、個人の特性を無視していると言えます。習得する必要のないスキルに時間を費やすことは、従業員のモチベーションを低下させます。
- 目標の不明確さ: 計画を成功させるためには、具体的で明確な目標が必要です。また、育成計画が具体的な目標や達成基準がない場合、計画の実施と進捗の評価ができません。
これらの誤りを避け、育成計画を効果的に設計し、実行するためには正しい計画手順と継続的なモニタリングが必要です。
経営コンサルがおすすめする会社の成長につながる育成計画づくり
育成計画は、個人の成長はもちろん、会社の成長につながるものであってほしいと思います。そのために重要なポイントは、経営理念、経営戦略、人材戦略までが一貫性があることです。
私が育成計画をお手伝いする際には、以下の手順で進めていきます。
STEP1:未来の会社の状態を数値計画で表す
STEP2:未来組織図を作る
STEP3:求められる人材像を定義する
STEP4: 現在の人材の分析
STEP5:現状と理想のギャップと特定し、課題を設定
STEP6:課題を解決するために必要な教育は何か考える
STEP7:いつ・だれが・どのレベルまで・どのように行うか考える
育成計画はこんなにステップがあるんです!お気づきいただけたでしょうか、この策定の中で、企業の未来をイメージしているため、この育成計画がしっかりと運用できれば企業の成長につながるものになるわけです。育成計画策定の道のりは険しいですが、人材の成長は企業の成長にとって確実にプラスです。
ワクワクする未来をイメージしながら、育成計画づくりをしませんか?