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2024/01/02 人的資本経営
経営コンサルが指摘する間違いだらけの働き方改革
近年、企業や組織は労働環境の改善と生産性向上を目指して「働き方改革」に注力しています。この動きは、労働者の生活と仕事のバランスの重要性を認識し、柔軟な働き方を奨励することで、従業員のモチベーション向上や企業の競争力強化を図ることを意味しています。しかし、経営コンサルタントとして、経営者、企業の人事担当の方と話すと、働き方改革のメリットを得られない施策や逆効果となる取り組みをしている企業も見受けられます。本章では、働き方改革の背景や目的を探りながら、経営コンサルタントが見た誤った事例に焦点を当て、働き方改革のポイントを見ていきます。
目次
働き方改革の意義
ワークライフバランスの向上
労働者が仕事とプライベート生活を調和させることは、働き方改革の中でも中心的なテーマとなっています。柔軟な働き方の導入により、労働者は仕事とプライベートの兼ね合いをより柔軟に調整できます。これにより、通勤時間の削減や家族との時間確保が容易になり、労働者は仕事に集中する一方で、充実した家庭生活を築くことができるでしょう。
柔軟性を重視した働き方は、単なる仕事の場での作業から、成果主義や目標達成に焦点を当てる方向にシフトしています。従業員は自分の生活リズムに合わせて効果的に働くことができ、これがワークライフバランスの向上につながります。仕事とプライベートの調和がとれた状態は、労働者は心身ともに健康で、仕事に対するモチベーションも向上します。
生産性の向上
柔軟性を重視した働き方が生産性向上に寄与する主な要因は、従業員のモチベーションの向上と効率性の向上です。従業員が自らのペースで仕事に取り組むことで、作業への集中度が高まります。これにより、クリエイティブなアイデアが生まれやすくなり、問題解決能力やイノベーション力が向上します。
また、従業員が自分のスケジュールに合わせて働くことで、作業の効率も向上します。生産性向上は、従業員一人ひとりが最適なタイミングや環境で仕事を進めることができるため、組織全体の生産性に直結します。生産性が向上すれば、企業は競争力を強化し、持続可能な成長を達成することができるでしょう
経営コンサルが指摘する働き方改革の間違った認識
他社の成功事例を収集することは、参考程度にはなりますが、それをそのまま自社に取り入れても上手く進めとは限りません。なぜなら、制度や人材、組織風土など他の条件が違うからです。
ソフトな取り組みを後回しにしてしまう
働き方改革にお悩みなら、人的資本経営診断がおすすめ
働き方改革を進めるには、まず組織の人的資本の状況を客観的に把握・分析することが重要です。そのために有効なのが、人的資本経営診断です。これは、「会社環境と働き方の希望」アンケート調査を通じて、以下の点を明らかにする診断ツールです。
・教育訓練への取り組み度合い
・従業員エンゲージメントの状況
・働き方改革・健康経営への対応状況
・ダイバーシティの推進状況
診断結果を分析することで、人的資本がどの程度活用されているか、また課題は何かを明確にします。診断結果は数値や図表で可視化することで、人的資本の実態を経営層と従業員双方に理解しやすく示すことができます。この「見える化」が、具体的な施策を立案する第一歩となります。PDCAサイクルにより、診断と施策の改善を繰り返すことが重要です。
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