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2024/07/26 人材育成研修
費用対効果が高い研修講師はここが違う
企業にとって、研修は社員のスキル向上や組織の効率化を図る重要な手段です。しかし、研修の費用対効果を上げるためには、適切な研修講師を選ぶことが不可欠です。本コラムでは、研修講師を選ぶ際のポイントについて解説し、効果的な研修を実施するための方法を探ります。
目次
研修講師の誤った選び方とその影響
研修講師を選ぶ際、よくある誤解の一つは、講師の実績や内容の信頼性が高ければ、それだけで優れた研修が行われると考えることです。しかし、これは必ずしも正しい考え方ではありません。以下に、誤った選び方とその影響について詳しく見ていきましょう。
講師の実績と内容の信頼性だけでは不十分
多くの企業が研修講師を選ぶ際に重視するのは、講師の過去の実績や研修内容の質です。確かに、講師が豊富な経験を持ち、内容が確かであれば、研修の質は高いと考えがちです。しかし、研修の成果を最大化するためには、それだけでは不十分です。実績や内容の信頼性だけでは、受講者が研修から実際に学び取ることが難しい場合があります。
受講者とのラポール(信頼関係)が欠如している場合
研修の効果を高めるためには、講師が受講者とのラポール(信頼関係)を築くことが重要です。ラポールが築かれていない場合、どんなに優れた内容を提供しても、受講者にとっては理解しづらく、実践に移すのが困難です。受講者が心を開き、積極的に参加できる環境が整っていなければ、研修の成果も限定的になるでしょう。
研修内容の重要性を深く実感させる必要がある
研修の内容がいくら優れていても、受講者がその重要性を実感できなければ、研修の効果は薄くなります。多くの場合、研修は企業からの指示で受講することが多く、受講者は「研修=退屈な時間」といった先入観を持っていることが多いです。こうした状態で始まる研修は、受講者が積極的に学び取ろうとする姿勢を引き出すのが難しくなります。
研修における受講者との信頼関係の重要性
受講者とのラポール(信頼関係)を築くことが、研修の成功にどれほど重要かを理解するためには、まずラポールがどのような影響を及ぼすのかを知る必要があります。
ラポールが受講者の心理状態に与える影響
ラポール(信頼関係)は、受講者が研修講師の話を受け入れるための基盤です。ラポールがある状態では、受講者は心理的にリラックスし、研修講師の言葉に対してオープンな姿勢を持ちやすくなります。逆に、ラポールがない状態では、受講者は研修講師の言葉に対して防御的になり、内容が耳に入っても心に響かないことがあります。
ラポールの築き方とコミュニケーションの効果
ラポールを築くためには、まず受講者と同じ目線でコミュニケーションを取ることが大切です。研修講師が受講者に対して親しみやすさを感じさせること、または受講者の反応に敏感に対応することが求められます。言葉を超えたコミュニケーション、つまり非言語的なサインや体の動きも重要です。これによって、受講者は研修講師に対して安心感を持ち、積極的な参加が促されます。
ラポールがない場合の研修のリスク
ラポールがない状態での研修は、受講者の心に残りにくく、実践に結びつきにくいです。例えば、理論がいくら正しくても、受講者がそれに対して疑念を抱いていると、その内容は実践される可能性が低くなります。研修の成果を上げるためには、まずラポールを築くことが不可欠であるという認識を持つ必要があります。
研修内容を深く実感させるアプローチ
研修の内容がいくら重要であっても、受講者がその重要性を実感しない限り、研修の効果は薄れてしまいます。ここでは、受講者に研修内容の重要性を深く実感させるための具体的な方法を紹介します。
受講者の先入観を変えるアプローチ
研修を始める際、受講者の先入観を変えることが効果的です。多くの受講者は、「研修=退屈な時間」と考えがちです。この先入観を打破するためには、研修の開始時に受講者に対して研修の目的や意義をしっかりと説明し、その期待感を高めることが重要です。
受講者の現在の状態に応じたアプローチ
研修の開始時に受講者の雰囲気や状態をよく観察し、それに応じたアプローチを取ることも大切です。例えば、受講者が研修に対して否定的な雰囲気を持っている場合は、講師がその雰囲気に合わせてペーシングを行うことで、受講者との距離感を縮めることができます。無理に明るい雰囲気を作ろうとするよりも、受講者の状態に合わせたアプローチを取ることで、より効果的な研修が実施できるでしょう。
本質的な話を通じて研修の必要性を伝える
研修内容の本質的な部分を伝えることが重要です。単なる表面的な話ではなく、受講者が実際にどのようにその内容を活用できるのか、どのように業務に役立てることができるのかを具体的に説明することが大切です。実際の業務での応用例や成功事例を示すことで、受講者は研修内容の重要性をより深く理解しやすくなります。
- まとめ
研修講師を選ぶ際には、単に実績や研修内容の質だけでなく、受講者とのラポールの築き方や研修内容の重要性を実感させる方法も重要です。効果的な研修を実施するためには、受講者が講師に対して信頼を持ち、研修内容に対して前向きな姿勢を持つことが求められます。これにより、研修の費用対効果を最大化し、組織全体のパフォーマンス向上につなげることができるでしょう。
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