愛知・岐阜・三重で経営診断や業務改善を行うビズユーコンサルティング「コラム・実績」ページ

MENU CLOSE

コラム・実績 News

2025/02/14 実績

経営診断で企業の課題を見える化

経営診断 リーダー 組織 採用

企業経営において、持続的な成長と競争力を確保するためには、経営戦略の見直し、人材の活性化、業務改善が欠かせません。しかし、多くの中小企業では、

  • 「組織の課題は分かっているが、具体的に何をどう変えていけばよいかが分からない」
  • 「現場の効率を上げたいが、どこから手をつけるべきか」 
  • 「売上の安定化のために、新しい市場を開拓したいが、具体的な戦略が見つからない」


といった悩みを抱えているケースが少なくありません。ビズユーコンサルティングは、こうした企業の課題を明確にし、実現可能な解決策を提案・実行することで、組織の成長を支援してきました。本コラムでは、当社が支援した事例をもとに、「組織の構築」「業務改善」「持続可能な成長」の3つの視点から、どのような変化が生まれているのかをご紹介します。

目次

1. 組織の構築ー経営の要となるチームビルディング

2. 業務改善ー生産性向上とコスト削減

3. 持続可能な成長ー経営戦略の見直し

4. 企業の本当の強みを見極め、長期戦略を再構築する

組織の構築 – 経営の要となるチームビルディング

課題:リーダー不在による組織の停滞

ある企業では、製造現場を統括する課長が1人で30名の従業員を管理していました。このため、個々の作業者への指導やフィードバックが不足し、品質のばらつきが生じていました。また、OJTを十分に実施する時間が確保できず、育成が課題となっていました。

解決策:リーダーシップの分散とチーム制の導入

ビズユーコンサルティングは、企業と共に組織構造を見直し、以下のような施策を提案・実施しました。

  • リーダー候補の選定
  • チーム制の導入

変化と今後の展開

現在、リーダー候補の選定とチーム制の導入が進行中であり、現場ではすでに変化の兆しが見え始めています。現場のリーダー候補は慎重に行いました。社長も、リーダーをやりたい人はいないのではないかと不安を感じていましたが、3人が立候補をしてくれました。チームミーティングの導入により、メンバー同士のコミュニケーションが活発化し、リーダーが主体的に関与する意識が芽生えてきています。今後は、リーダーシップ研修を通じてさらなる育成を行い、組織の安定化を図っていく予定です。

業務改善 – 生産性向上とコスト削減

課題:生産方式の見直しとコスト削減

この企業では、「1人生産方式」を採用しており、各作業者が個別に製品を仕上げる方式でした。しかし、以下のような問題が顕在化していました。

  • 作業スピードにばらつきが生じる
  • 品質管理が個人のスキルに依存し、不良品が発生しやすい
  • 効率が低下し、コスト増加につながる
  • 技能実習生が大半で、全ての工程を習熟には時間がかかる 

解決策:ライン生産方式への移行

ビズユーコンサルティングは、より効率的な生産体制を確立するため、以下の施策を提案しました。

  • 「1人生産方式」から「ライン生産方式」へ移行
  • モチベーション向上施策の導入

変化と今後の展開

現在、ライン生産方式の導入に向けた試験運用を実施中です。作業効率の向上や品質の安定化が期待されており、データ収集と改善を重ねながら、本格導入を進めています。

持続可能な成長 – 経営戦略の見直し

課題:売上減少と事業リスクの分散

この企業では、売上の約60%を特定の自動車メーカー向けの製品に依存していました。しかし、メーカーの生産移管により、主要取引先からの発注が大幅に減少する事態に直面しました。このため、収益の安定化と新規市場の開拓が急務となっていました。

解決策:新規事業の開拓と事業多角化

  •  新たな市場の開拓 :既存の技術を活かし、異業種への展開を模索
  • 財務戦略の見直し : 銀行との交渉を行い、資金繰りを安定化

変化と今後の展開

現在、複数の取引先候補との商談が進行中であり、売上依存度を分散するための具体的な施策が着実に進められています。これまでも取引先の開拓を模索する動きはありましたが、事業の大半を特定の自動車メーカー向け製品に依存していたため、新規開拓の優先度が下がり、具体的なアクションに結びつかない状況が続いていました。

しかし、今回の事態を受けて、「依存度の高い事業構造の見直し」という視点を経営戦略に組み込み、リスク分散を図る新たな成長戦略の一環として積極的に取り組みを進めることになりました。

現在は、これまでの技術や強みを活かしつつ、異業種の企業との連携や新たな市場への参入を視野に入れた交渉を進めています。こうした動きは単なる売上補填にとどまらず、長期的な事業の安定化と持続的成長の基盤を築くための重要なステップとなっています。

企業の本当の強みを見極め、長期戦略を再構築する

表面的な強みと実際の課題のギャップ 多くの企業が「自社の強み」を認識しているようでいて、実はそれが本当に競争力となるのかを深く掘り下げていないことがあります。ある製造業の企業では、社長が「当社の強みは技能実習生を長年採用してきたノウハウがあること」と考えていました。しかし、詳細に状況を分析すると、技能実習生を多数雇用していることで、以下のような課題が発生していました。

  •  意思疎通の困難さ – 言語や文化の違いにより、コミュニケーションに課題が生じ、社内での協力体制が築きにくい
  • 管理コストの増加 – 実習制度の複雑な手続きや管理業務の負担が大きく、現場の運営にも影響を及ぼしていた

  • 依存体質の形成 – 技能実習生の採用が当たり前となり、他の採用手法を検討する機会が少なくなっていた

こうした現状から、技能実習生の雇用は同社にとって確かに経験値はあるものの、「持続的な強み」として活かし続けるには課題が多いことが明らかになりました。つまり、社長が考えていた「強み」は、実際にはコストとリスクを伴う側面があり、必ずしもプラスに働いているわけではなかったのです。

採用市場の変化と企業の受け身姿勢

社長は、「採用しようと思っても人が来ないんです」と口にしていましたが、実際には十分な採用施策を講じていないまま、「うちの会社には応募者が来ない」と早期に結論を出してしまっていました。このような受け身の姿勢は、多くの企業が陥る落とし穴です。 特に、中小企業では大手企業と比べて給与や福利厚生の面で劣ることが多く、単純に求人広告を出しただけでは応募が集まりにくいのが現実です。だからこそ、「なぜ人が来ないのか?」を根本から見直し、採用を成功させるための土台を整える必要があります。

採用の本質:求人前の準備がすべてを決める

「採用活動=求人広告を出すこと」と考えてしまう企業も少なくありません。しかし、効果的な採用戦略は、求人を出す前に、会社の働き方や組織体制を整えることから始まるのです。

職場環境の整備(ハード面)

  • 労働時間やシフトの柔軟性を高める 
  • 教育・研修制度を充実させ、成長機会を提供する
  • 技能実習生に頼るだけでなく、日本人スタッフとの協働体制を強化する

組織の雰囲気の向上(ソフト面) 

  • 企業理念を明確化し、求職者に「この会社で働きたい」と思わせるストーリーを作る
  • 社内の人間関係を良好にし、新しく入社する人が馴染みやすい環境を整える
  • 企業の強みを明確にする 「技能実習生が多い」という現状を、どのように活かせるのかを再定義する
  • 外国人労働者だけに依存するのではなく、日本人スタッフの雇用促進のための施策を考える

こうした取り組みを行わなければ、求職者は給与面だけで企業を比較してしまい、結果的に人が集まりにくくなります。逆に、「この会社には将来性がある」「ここで成長できる」と感じられる企業は、待遇面で劣っていても選ばれる可能性が高まるのです。

まとめ:企業の持続的成長を支えるパートナーとして

今回ご紹介した事例は、ビズユーコンサルティングが支援している取り組みの一例に過ぎません。企業が抱える課題はそれぞれ異なりますが、どの企業においても共通しているのは、
組織の構築
、業務の最適化
、持続可能な成長戦略
を実現することが成功の鍵であるという点です。ビズユーコンサルティングは、企業の現場に寄り添い、実践的な解決策を提供するパートナーとして、貴社の成長を支援します。

ビズユーコンサルティングでは、経営診断を提供しています

企業の持続的な成長には、自社の現状を客観的に把握し、適切な改善策を講じることが不可欠です。しかし、日々の業務に追われる中で、組織の課題や改善のポイントを見極めるのは容易ではありません。この機会にぜひ、第三者の視点から企業の状態を把握してみませんか?

全国対応しておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら:以下のフォームからご相談をお寄せください。

お問い合わせフォーム