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2025/01/07 ビズユースタイル
現地現物と美容-クライアントは真実を教えてくれない-

「現地現物と美容」というタイトルに、少し意外性を感じた方もいるかもしれませんが、ぜひそのまま読み進めていただければ、私のこだわりがお分かりいただけると思います。
目次
こだわりのスチーマー
子どもの頃、母から「美しい肌はお金では買えないから、日頃のお手入れが大切」と教わりました。その教えのおかげで、日常的なスキンケアを欠かさず、今では美容について相談を受けることも多くなりました。
私の部屋には、業務用美顔器と家庭用スチーマーが並んでいます。どちらも日本の大手メーカー製で、長年愛用してきた相棒です。ところが最近、10年近く使用していたスチーマーが突然動かなくなり、大変ショックを受けました。
サポートセンターへ連絡すると、「ボイラーが故障している可能性があるので部品交換が必要で修理費用は2.5万円」という説明を受けました。しかし、現物を確認せずに結論を出す対応に疑問を感じ、修理依頼を保留。
新しいスチーマーを購入しようと、実店舗で現物を確認したり、オンラインでアドバイザーに相談したりしました。お手入れ方法についても確認し、私は、「このお手入れ方法を試したら動かないスチーマーが復活しますかね?」と聞いてみるもアドバイザーは「部品交換が必要だと思いますね」と言われました。
が、私は試しました。
すると、なんとスチーマーが復活!原因はボイラーの故障ではなく、水のカルキが溜まっていたことによる不具合でした。
ここで伝えたいのは、スチーマーが直ったことではありません。重要なのは、「現物を確認し、事実を見極めることの大切さ」です。
クライアントは真実を教えてくれない
スチーマーの件では、私自身、故障状態を正確に伝えたつもりでしたが、修理業者はその情報を基に「ボイラーが故障している」と判断しました。
私はコンサルティングやコーチングでも、「クライアントは真実を教えてくれない」という前提で関わります。
コンサルティングの現場では、社長や社員の方々にヒアリングを行い、その内容をヒントにしますが、直接的な判断を下すことはありません。ヒアリングで得られる情報は重要ではあるものの、それだけで本質にたどり着けるわけではないからです。
また、コーチングでは、セッション時間を有効に活用するために事前アンケートを実施することがあります。しかし、アンケートに書かれた内容を鵜呑みにせず、それが真実ではない可能性を念頭に置いて読み解きます。クライアント自身は正確に回答しているつもりでも、実際には重要な事実が見落とされていることが少なくありません。事前アンケートを丁寧に分析し、書かれている情報の中に隠された矛盾点や違和感を探すことで、クライアントが抱える本当の課題を見つけ出すのが私のやり方です。
現地現物
「クライアントは真実を教えてくれない」という前提を持つ以上、現場での「現地現物」の確認が不可欠です。これは私が前職の豊田自動織機で学び、現在のコンサルティング業務においても大切にしている考え方です。
豊田自動織機では、問題が発生した際に、必ず現地で現物を確認することが求められました。現地で「何が起きているのか」を自分の目で見て、耳で聞き、手で触れて確認する。このプロセスを通じて、表面的な情報だけでは見えない本当の原因を見つけ出すことができます。また、原因を追求する際には「なぜ?」を5回繰り返す「5回のなぜ」アプローチが用いられました。この方法は、問題の真因に到達するための極めて有効な手段です。
たとえば、ある製造業のクライアントで、材料費が必要以上にかかるという問題がありました。社長は「作業者が加工の失敗を隠して廃棄している」と仰いました。しかし、社長自身もその場面を実際に目撃したわけではないとのことでした。私も現場に足を運び確認しましたが、推測されていた事象を直接目撃することはできませんでした。そのため、隠れて廃棄されている可能性は残しつつ、「確かな事実をつかむ」ために加工の前工程や材料受け取り段階の記録を精査し、工程全体を見直す道筋を提案しました。このプロセスを通じて、問題の本質を追求するための確かな一歩を踏み出すことができました。
まとめ:表面的な情報だけで判断せず、自ら現場に足を運び、事実を確認する
以上、スチーマーのエピソードとともに、私が仕事で大切にしている「現地現物」の考え方をご紹介しました。
「表面的な情報だけで判断せず、自ら現場に足を運び、事実を確認する」という姿勢は、仕事でも日常生活でも本質的な問題解決につながると考えています。クライアントとの信頼を築き、問題を正確に理解し、解決するためには、現場で確認することが欠かせません。また、日常生活においても、物事を丁寧に観察し、本質を見極める姿勢が大切だと感じています。
私が大切にしている「クライアントは真実を教えてくれない」「現地現物」の考え方について、少しでもご理解いただけたら嬉しいです。皆さんの日常やお仕事の中でも、この姿勢を取り入れていただければ幸いです。
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