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2025/01/24 研修 / コーチング

合意の力で信頼と成果を引き出す

合意形成 リーダー研修

職場における信頼関係を築きながら、部下やチームメンバーの成果を引き出すことは、リーダーにとって重要な使命です。しかし、そのための具体的な手法やプロセスが明確でないまま試行錯誤しているリーダーも多いのではないでしょうか。

「あなたは、部下や同僚としっかりと合意を取れていますか?」

一見、日々の業務の中で当たり前のように行われている「合意」ですが、それが曖昧なまま進められると、誤解やトラブルの原因になります。本コラムでは、「合意」に焦点を当て、その重要性について解説します。

目次

1. 合意とはなにか

2. 合意がもたらす職場への影響

3. 合意形成が築く信頼と成果

合意とはなにか

辞書的な「合意」の定義

「合意(Agreement)」とは、辞書的には「意思が一致すること。法律上は契約。当事者の意思表示の合致を言い、契約の成立要件になる」とされています。職場ではこれを「共通の理解を持つプロセス」として捉えることができます。

具体的な例として、上司が「このプロジェクトを2週間以内に完了させよう」と依頼し、部下が「分かりました」と応答する場面を考えてみましょう。この応答だけでは、真の合意が取れたとは言えません。上司と部下がプロジェクトの目的、進め方、期待される成果について共通認識を持たなければ、誤解や摩擦が生じるリスクがあります。

コーチングにおける合意

コーチングの現場では、「合意」とは単なる了解ではなく、「相手との約束」として認識されています。この約束は、以下のようなメリットをもたらします:

  • 信頼関係の構築: 合意があることで、双方の期待が明確になり、不安が軽減されます。
  • 目標の明確化: 合意を通じて、双方が「どこに向かうべきか」を共有できます。
  • 責任感の醸成: 合意には「この役割を果たす」という責任が伴います。これにより、主体性が促進されます。

合意が職場にもたらす影響

合意を取ることで得られる成果

合意は、職場全体に多くのポジティブな効果をもたらします。特に以下の点でその重要性が際立ちます:

  • プロジェクトの成功率向上
    合意を通じて、目標と手段が一致しているチームは、成果を達成しやすくなります。

  • 円滑なコミュニケーション
    合意が明確であれば、不要な確認や誤解が減り、業務がスムーズに進行します。

  • 安心感の提供
    メンバーは、「自分が何を期待されているか」が明確であるほど、不安を感じずに業務を遂行できます。

合意不足が招くリスク

一方で、合意が不足している職場では、以下のようなリスクが発生します:

  • 信頼の損失
    合意が曖昧な場合、メンバーは「期待と現実が異なる」と感じ、信頼が低下します。

  • 生産性の低下
    合意が不十分なため、タスクの進行に手戻りが生じ、リソースの無駄遣いにつながります。

  • ストレスの増加
    不明確な期待は、メンバーにプレッシャーやストレスを与え、モチベーションを低下させます。

合意形成が築く信頼と成果

合意形成の重要性に気づいた瞬間

いくつかの経験を通じて、合意形成がいかに重要であるかを深く実感しました。あるプロジェクトでは、依頼主と事前に期待される役割や具体的な成果について明確な合意を取らないまま業務を進めてしまいました。その結果、途中で「この進め方で正しいのだろうか」という迷いが生じ、業務に対する集中力を削がれることが多々ありました。

さらに、プロジェクトが終盤に近づいた際、依頼主が期待していた成果が自分の想定以上に高いものであることが判明しました。結果として、依頼主からは「期待を満たしていない」と見なされ、信頼を損ねてしまったように映りました。この経験を通じて、合意形成の不足が、信頼関係を損ない、誤解を招く大きな原因となることを深く理解しました。

「お任せする」という言葉の落とし穴

別のプロジェクトでは、依頼主から「あなたのやり方で進めてください」と一任されたケースがありました。この言葉をそのまま文字通りに受け取り、詳細な合意形成を省略した結果、進行中に方向性や期待値のズレが生じました。

「お任せする」という言葉は、一見すると信頼を受けたかのように感じられるのですが、具体的な目標や進め方について深い対話を欠いた場合には、誤解や不満につながりやすいことが分かりました。たとえ一任された場合でも、相手の期待やゴールについてしっかりと確認し合意を取ることが不可欠です。

合意の本質:信頼と責任の共有

多くの人々が「合意」を約束や拘束といったネガティブなものとして捉える傾向があります。しかし、実際には合意とは「信頼と責任を共有するプロセス」であり、双方に安心感をもたらします。合意を明確にすることで、期待が明文化され、行動の基準が明確になります。合意は相手を縛るものではなく、むしろ「お互いの立場や役割を尊重し、協力して進むための土台」です。合意を丁寧に行うことで、信頼関係が深まり、双方の期待が一致し、不安を軽減することができます。

リーダーへのメッセージ:合意が信頼を築くカギ

これを読んでいるリーダーの皆さん、部下との合意のプロセスを丁寧に行なっていますか?部下が本当に理解し、納得した上で業務に取り組んでいるかを、もう一度確認してみてください。

合意を取ることは時間のかかるプロセスかもしれません。しかし、その積み重ねが信頼を築き、チーム全体のパフォーマンスを向上させるのです。合意形成を通じて築いた信頼は、どのような困難な状況においてもチームを支える強力な基盤となります。次のプロジェクトや日々の業務の中で、まずは「お互いの期待を明確にする」ことから始めてみてはいかがでしょうか。それが、成果を生む第一歩です。

まとめ:合意が信頼と成果を築くカギ

合意形成は、職場における信頼関係を築き、チーム全体の成果を引き出すための重要なプロセスです。合意を取ることで、目標が明確化され、責任感が醸成されるだけでなく、安心感や円滑なコミュニケーションが生まれます。一方で、合意が不十分な場合には、誤解やトラブルが発生し、信頼関係や生産性に悪影響を及ぼすリスクがあります。

リーダーとして、部下との合意を丁寧に行うことは、短期的には時間を要するかもしれません。しかし、そのプロセスを通じて得られる信頼と安心感は、長期的なチームの結束力や成果向上に大きく寄与します。合意形成は、単なる業務上の形式的な確認ではなく、「信頼と責任を共有するためのコミュニケーション」です。

ビズユーコンサルティングでは、コーチングスキルを応用したリーダー向けの研修を実施しています

この研修では、合意形成をはじめとする実践的なスキルを習得することで、リーダーが部下との信頼関係を深め、チーム全体の成果を最大化できるよう支援します。

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