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2024/01/05 人的資本経営 / 人材育成/研修

人的資本経営で重要なリーダーシップ開発の具体的取り組み

人的資本経営におけるリーダーシップ開発

近年、急速なビジネス環境の変化において、企業は柔軟性と適応力を求められています。この変化に対処するために、人的資本経営が浮上し、組織の成功に向けて不可欠な要素となっています。特に、組織内でのリーダーシップの育成と発展は、人的資本経営の中でも特に重要な焦点です。本コラムでは、リーダーシップ開発の重要性、具体策に焦点を当てます。

目次

1. 人的資本経営:変化への柔軟な適応力

2. 人的資本経営におけるリーダーシップ開発の重要性

3.リーダーシップ開発:コーチングとTWIトレーニングの有効性

4. 人的資本経営を見える化する人的資本経営診断

人的資本経営: 変化への柔軟な適応力

現代のビジネス環境は、複雑で急速に変化しており、その中で企業は変化に迅速かつ柔軟に適応することが求められています。この複雑性の中で、人的資本経営が企業の生存と繁栄において鍵を握っています。人的資本経営は、組織が変化に対応し、成功を収めるための基盤を構築する戦略的アプローチです。

人的資本経営は、単に従業員のスキルや知識の最適化だけでなく、組織文化の形成、リーダーシップの発展、イノベーションの促進など、多岐にわたります。変化の激しい環境では、これらの要素が組織が競争優位性を獲得し、持続的な成功を確保するために不可欠です。

組織は人的資本を最大限に活用し、従業員が変化に対応し、積極的に貢献できるような環境を整える必要があります。これには、スキルの開発、教育プログラムの導入、柔軟性のある働き方の促進などが含まれます。組織が従業員に投資し、成長をサポートすることで、個々の能力が最大限に発揮され、全体としてのパフォーマンスが向上します。

特に、技術の進化や市場の変動など、外部環境の変化に迅速に適応するためには、組織全体の敏捷性が求められます。人的資本経営は、これを実現するための基盤を構築します。これには、リーダーシップの資質向上、イノベーションを奨励する文化の構築、従業員間の協力を促進する仕組みづくりなどが含まれます。

結果として、人的資本経営は企業にとって競争力を獲得し、持続的な成長を実現するための不可欠な要素となります。これはただ従業員の育成だけでなく、組織全体の文化や構造の見直しを含み、戦略的なアプローチが求められます。変化への適応力を高め、組織を未来に向けて展望させるためには、人的資本経営が戦略的かつ継続的に実施されることが欠かせません。

人的資本経営におけるリーダーシップ開発の重要性

リーダーシップは組織の成功において最も重要な要素の一つです。優れたリーダーシップは、ビジョンの共有、従業員の励まし、困難な状況においてもチームを鼓舞し、組織を前進させる力があります。しかし、これらの資質は生得的なものではなく、継続的な開発と育成が必要です。リーダーシップ開発は、このようなリーダーシップの資質やスキルを育むための戦略的な取り組みです。

リーダーシップ開発は、将来のリーダーを発見し、既存のリーダーを更なる成熟させ、組織全体においてリーダーシップの力を高めるためのプロセスです。これは、単なるトレーニングやスキルの向上だけでなく、個々のリーダーの強みや成長の機会を見極め、それに基づいた個別のトレーニングプログラムを設計することを含みます。

従業員一人ひとりがリーダーシップの資質を発揮できるようにするためには、組織はリーダーシップ開発を戦略的かつ継続的に行う必要があります。これには、リーダーシップの重要性を組織全体に浸透させ、従業員が自らのリーダーシップポテンシャルを認識し、伸ばす機会を提供することが含まれます。

リーダーシップ開発は、単なる管理職や指導的なポジションに限定されるものではなく、組織全体においてリーダーシップの文化を根付かせることが求められます。従業員が自律的に行動し、主体的に問題に取り組み、他のメンバーを鼓舞できるようなリーダーシップスキルは、組織にとって価値ある資産となります。

結果として、リーダーシップ開発は組織の持続的な成功の礎を築く重要な要素であり、リーダーシップの力強さが組織全体に浸透することで、変化に適応し、成果を上げる組織文化を醸成することができます。

リーダーシップ開発:コーチングとTWIトレーニングの有効性

リーダーシップ開発において、コーチングとTWI(Training Within Industry)トレーニングは効果的な手段として浮上しています。これらのアプローチは、個々のリーダーの成長を促進し、組織全体のリーダーシップ力を向上させる上で有益です。

コーチングの効果

コーチングは、個別のリーダーに焦点を当て、彼らの強みを引き出し、成長の機会を最大化する手法です。個々のニーズや目標に合わせたパーソナライズされたアプローチが特長であり、組織の中での個別の課題やリーダーシップスタイルに柔軟に対応できます。コーチングを導入することで、リーダーは自己認識を高め、自己効力感を醸成することが期待されます。また、フィードバックを通じてリーダーの強化ポイントを明確にし、そこに焦点を当てることで、持続可能な成長を促進します。

 

TWIトレーニングの有益性

TWIトレーニングは、現場でのリーダーシップを強化するための実践的な手法です。このトレーニングは、作業標準化や問題解決のスキルを強化し、リーダーが日常業務においても効果的に指導できるようにサポートします。特に、TWIは仕事の指導、トレーニング、問題解決に焦点を当て、これらのスキルがリーダーシップ全体において非常に有益です。TWIは組織のスキルマトリックスを向上させ、新たなリーダーが円滑に業務を引き継ぎ、従業員を効果的に指導できるようサポートします。

TWI

TWI とは次の英文の頭文字をとったものです。

T:Training(訓練)  W: Win(内の) I:Industry(企業) (for Supervisors:監督者の方々のための)

第二次世界大戦当時、アメリカ合衆国の技術者たちによって普及された一つの訓練方式であり、日本に導入されてから今日まで生産部門やサービス部門のほか、あらゆる業種の職場において活用され、多大の実績を上げてまいりました。

一般的に監督者には、2つの知識「仕事の知識」、「職責の知識」と3つの技能「教える技能」、「改善する技能」、「人を扱う技能」が必要とされています。

いかなる業種でも、「正しいやり方が守られていない」「やり直しや無駄が多い」「上司の指示に従わない」「安全に対する意識が低い」などの問題や障害が発生します。だからこそ、適切な方法で問題を取り除き、仕事を円滑に進められる監督者が必要です。TWIは、座学+実践を行うことで監督者の技能を高める研修で、製造業をはじめ、サービス業や医療・介護分野まで多くの企業が導入しています。

ビズユーコンサルティングでは、「教える技能」「人を扱う技能」の研修を行なっています。詳細については、以下をご覧ください。

 

組み合わせたアプローチの強み

これらの手法を組み合わせることで、より総合的で効果的なリーダーシップ開発が可能となります。コーチングは個々のリーダーの特性に焦点を当て、TWIトレーニングは実践的なスキルの向上に重点を置くことで、理論と実践をバランスよく組み合わせることができます。結果として、組織はリーダーシップの深化と共に、変化に対応し、高いパフォーマンスを発揮するリーダーを育成できるでしょう。

人的資本経営の現状を見える化する人的資本経営診断

人的資本経営を進めるには、まず組織の人的資本の状況を客観的に把握・分析することが重要です。そのために有効なのが、人的資本経営診断です。これは、「会社環境と働き方の希望」アンケート調査を通じて、以下の点を明らかにする診断ツールです。

・教育訓練への取り組み度合い

・従業員エンゲージメントの状況

・働き方改革・健康経営への対応状況

・ダイバーシティの推進状況

診断結果を分析することで、人的資本がどの程度活用されているか、また課題は何かを明確にします。診断結果は数値や図表で可視化することで、人的資本の実態を経営層と従業員双方に理解しやすく示すことができます。この「見える化」が、具体的な施策を立案する第一歩となります。PDCAサイクルにより、診断と施策の改善を繰り返すことが重要です。

人的資本の見える化経営診断

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