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2023/08/14 コーチング
経営コンサルが実際に体験した「話を聴いてくれた人、聴いてくれなかった人」
相手との関係を作る上で「聴くスキル」は非常に大切です。本日は、コーチングのスキルもお伝えしながら「聴くこと」について考えたいと思います。
目次
話を聴いてくれた人、聴いてくれなかった人
突然ですが、皆さんが過去に関わった人で、
- この人は自分の話を聴いてくれたなと感じた人を思い出してみてください。
- この人は聴いてくれなかったと感じる人を思い出してみてください。
- その時どのようなことを感じましたか?その人に対してどのような印象を持ちましたか?
私自身振り返ってみると、自分の話を聴いてくれなかった人のことを鮮明に覚えています。それは、自社の事業概要を説明する場面でしたが、相手の方は「はいはい、はいはい」と相槌のスピードも早く、その時私は「自分の話には興味がないのかな、これ以上話さない方が良いのかな」と考えていたことを思い出しました。また、さまざまな職種の20代、30代にもインタビューしましたが、上司が話を聴いていないことは、彼・彼女らにはっきり伝わっていることも分かりました。
上司は、部下が職場を離れて3ヶ月間実習に出ているときに、彼の顔を見に行こうと、少し早く仕事を終えて、彼の元に出かけていきました。周りにいた人たちは、「彼には力を入れてるね、期待してるんだね」と思っていました。上司は彼を喫茶店に誘い、近況を尋ねたそうです。ここまでは、良さそうですよね。ところが部下の彼は、上司と話をしていても「これが終わったら何をしようかとかよそ事を考えている」ことを悟っていたそうです。つまり「聞く」ことはしていても「聴けていない」のです。その状態で彼は「これ以上話しても無駄だ」と思い心を閉じたそうです。
みなさんは、部下の話を聴いていますか?
話を聴いてもらえないと相手はどういう気持ちになるのか考えてみてください。
あなたの聴くスキルチェック
以下は、私がコーチングをする上で、聴くことにおいて気をつけているリストの一部です。あなたはどの程度できていますか?
- 相手が話している間は、自分が何を話そうかということは脇に置いて聞いている
- 相手が話している時は、うなずいたり反応をして相手の話を促す
- 自分と考えの違う人でも、話を最後まで聞くようにしている
- 相手の話について、評価をするのではく、相手のビジョンを描く気持ちで聞いている
- 相手のノンバーバルのメッセージにも注意して聞いている
まだまだたくさんありますが、上記の5つでもできていない方は多いのではないでしょうか?
私自身は、一番上の「話している間は、何を話そうかということは脇に置いて聞く」ということが難しいと感じていました。「次に何を話そうか、この後どのように話を展開しよう」と考えてしまうのです。しかし、自分がこの点が苦手だと認識して関わることで、変わってきました。以前は不安な気持ちから先を考えていたのですが、相手の話している間、話を集中して聞くことで、相手との対話を楽しめるようになったのです。この方が全然不安ではない!と気づきました。
皆さんもぜひ上記の中のひとつでも目標を決めて、1週間過ごしてみてはどうでしょうか?
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