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2023/10/26 人材育成/研修 / コーチング

経営コンサルが考えるマネジメントとコーチングの関係性-コーチング型マネジメントの第一歩-

経営コンサルが考えるマネジメントとコーチングの関係性

 

組織の目標達成には、マネジャーのコーチングスキルが欠かせません。部下の成長を促進し、最大限の能力を引き出すコーチング手法を修得することで、リーダーシップは大きく向上します。

 

目次

1. 経営コンサルが考えるマネジメントとコーチングの関係性

2. 経営コンサルが考えるコーチング型マネジャーの特徴

3. 経営コンサルがおすすめするコーチング型マネジメントの第一歩

 

経営コンサルが考えるマネジメントとコーチングの関係性

経営コンサルティングをしていると、「部下が自律的に動かない」「上司からの指示待ち」という相談をよく伺います。この解決につながるのがコーチング型マネジャーになることです。

マネジメントとは、目的を達成するために人や資源を最大限に活用することです。そのためには、部下の能力開発と動機づけが欠かせません。コーチングは、部下の目標達成を支援し、最大限の能力を引き出す手法であるため、現代のマネジメントには必要不可欠な要素といえます。

コーチングに長けたマネジャーは、部下の目標設定を手助けし、目標達成のための具体的な行動計画を一緒に立てることができます。そして、部下が計画を確実に実行できるように支援し、行動をフォローアップします。期待する結果が出ない場合は、部下とともに原因を分析し、新たな目標設定や行動計画の策定を行います。

この一連のコーチングプロセスを通じて、部下は自ら考え行動する力が養われ、仕事への自信と達成感も高まるのです。その結果、部下は目標に向かって自律的に行動できるようになり、マネジャーも部下の可能性を最大限に引き出すことができます。

経営コンサルが考えるコーチング型マネジャーの特徴

コーチング型マネジャーとは、部下の目標達成を支援し、最大限の能力を引き出すことができるマネジャーを指します。具体的には以下のような特徴があります。

  • 目標設定の支援ができる:部下とともに目標を設定し、目標達成に向けた意欲を引き出すことができる。
  • 傾聴力が高い :部下の話をじっくりと聞き、本音に耳を傾けることができる。
  • 効果的な質問ができる :部下の気づきや解決策を引き出す質問ができる。
  • 前向きなフィードバックができる 部下の努力を褒め、自信と意欲を高めるフィードバックができる。
  • 行動計画を一緒に立てる 目標達成のための行動計画を部下とともに考えることができる。
  • 自律性を尊重する 部下の自主性を重んじ、独りよがりにならない。
  • 実行を支援する 計画実行時に必要な助言や支援を行い、目標達成を後押しする。

経営コンサルティングをしている中で、部下との関係性が良いなと感じるマネジャーは、上述した特徴の中でも傾聴力に優れていると感じます。傾聴力は、訓練で鍛えることができます。

経営コンサルティングの事例

半年間のトレーニングを終えて、全員で経営者のコミュニケーションの取り方を振り返りました。その中で、社員さんからこのようなフィードバックがありました。

  • 以前は、話していても自分の話を遮られるので、話すのをやめようという気持ちだった。今は自分の話を聴いてくれるのが分かる。まだ途中で遮ろうとする場面はたまにあるけれども、気づいてやめてくれる。
  • 以前は、社員は残業をするのが当たり前だという考えで「自分の考えに合わない人は辞めてくれていい」という発言があったが、今は社員に寄り添ってくれる。「協力してくれませんか」というお願い口調に変わった。話し方・聴き方において気を遣っているのが分かる。拍手を送りたい気持ちです。(全員で社長に拍手!)

傾聴力・話し方の変化だけでも、社員さんには伝わるものです。コーチング型マネジャーの道のりは長いですが、確実に進んでいます。

経営コンサルがおすすめするコーチング型マネジメントの第一歩

コーチング型のマネジメントを実践するには、以下のような点に気をつける必要があります。

  • 部下の目標達成を第一に考える  部下の目標達成を自分の目標としてとらえ、その達成を全力で支援する姿勢が重要。
  • 日頃からコミュニケーションを大切にする  部下との信頼関係がコーチングの基盤となるため、日頃からコミュニケーションを積極的にとることが大切。
  • 傾聴の訓練を欠かさない  じっくりと相手の話を聞く傾聴力は、訓練を通じてこそ身につく。毎日の実践が必要。
  • 小さな変化でもほめる  小さな成長や行動変容でもほめることで、部下の自信が高まる。
  • 自律性を尊重する  部下自身の気づきと成長を引き出すには、自律性を尊重する姿勢が欠かせない。

コーチングは質問スキルというより、日々の関わり方そのものだと思います。コーチング型マネジメントは、社員さん、企業側双方にとってメリットがあります。コーチング型マネジメントができるようになるために、時間はかかりますが、意識的な取り組みを心がけ、コミュニケーション力を高めていきましょう。