コラム・実績 News
2024/04/16 人材育成/研修 / コーチング
部下育成に使えるコーチングスキル!踏み込むチカラとは
部下育成に使えるコーチングスキルについて解説します。実際の研修でお伝えする内容の短縮版として、皆さんにも問いを投げかけ、考えていただけるコラムにしています。部下育成にお悩みの方、部下育成のスキルを上達させたい方、コーチングについて考えている方はぜひご覧ください。
目次
部下育成に使えるコーチングスキル「踏み込むチカラ」
部下育成に踏み込むチカラって何?と思われる方もいるかもしれません。
ここでの踏み込むチカラはフィードバックを指します。
まずは、以下の問いに答え、フィードバックについて意識を向けましょう。
-
私たちの周囲にあるフィードバックにはどのようなものがあるのでしょうか
身近にもさまざまなフィードバックがあることに気づきましたか?
例えば、鏡、体温計、試験の結果、アンケート、口コミ、表情、ためいきなどがあります。
研修講師をしていると、受講生の表情、態度はまさに私へのフィードバックです。険しい表情の場合は、「理解できなかったかもしれないから少し補足説明をしよう」、眠そうな表情をしていたら「問いかけて頭を働かせよう」など、受講生からのフィードバックはリアルタイムで研修を良いものに修正できます。
さて、なぜ部下育成にフィードバックが必要なのでしょうか。
当社では、監督者に必要な5つのスキルのひとつであるTWI「人の扱い方」研修で部下との関係をよくする基本心得をお伝えしています。
基本心得全体は、この通りですが、今回は「仕事ぶりが良いかどうか当人に言ってやる」について、考えたいと思います。
【基本心得】仕事ぶりが良いかどうか当人に言ってやる
これは、あなた方監督者が部下のやっている仕事について常に関心を持って、そのよいところをほめたり、悪いところを注意したりするようにということです。監督者が部下の仕事のやり方に気を配ってやれば、部下はいっそうその仕事をやろうという気になります。この項目に2つの細目があります。 1つは「相手にどうして欲しいか決めておく」ということです。これは部下の仕事ぶりについて良い悪いを言うためには、その仕事について監督者が部下にどうなってもらいたいのかを、はっきり決めておかなくてはならないということです。次に「もっとよくやれるように導いてやる」ということです。これは部下のやっている仕事がうまくいかないとき、頭から文句をいわないで「ここはこうやったらどうだろうか」と親切に教えてやるべきだということです。
フィードバックするために、「部下の動作に注意し、行動を分析せよ。」
コーチングスキル「フィードバック」とは
コーチングは問いかけを行うものとイメージされる方も多いのですが、それだけではないのです。コーチングは、相手の能力開発をするために、問いかけ、フィードバック、提案なども行います。
コーチングスキル「フィードバック」とは何か
フィードバックとは、目標に向かう中で、自分の現在地を明確にし、理想の実現に向けて軌道修正するために必要な情報であり、コミュニケーションにおいて、相手との関わりの中で見えていること、感じていることを伝える行為やその内容のことです。フィードバックは行動変容のためにあるということです。コーチングではそうしたフィードバックをすることで、クライアントさんが慣れ親しんだものの考え方、囚われている思考から離れることができます。ですから行動変容につながるのです。
フィードバックから得られること
フィードバックをもらうと以下のようにさまざまなものが手に入ります。
- 自分のことを客観視できる
- 自分の中の「ブラインドスポット」に気づける
- 自分自身の評価と周囲評価の違いに気づける
- 目標に向けた距離/現在地が明らかになる
- 改善の必要性、方向の選択肢を得る
- 率直に話すことで、相手との信頼関係が生まれる
- 率直に話すことで、お互いのコミュニケーションの質が高まる
フィードバックをすることで「何かしら気づくことができる」というのは感じられると思いますが、最後の2点はフィードバックによる副次的な大きなメリットです。
「実はあなたの⚪︎⚪︎(行為)は私には⚪︎⚪︎のように感じてます」と言われると、「そんな風に感じていたんだね、話してくれてありがとう」と相手も率直に話してくれたことに対する感謝とあなたへの信頼感が生まれるのです。
ここまで読んでみて、部下にフィードバックをしたくなってきた方も多いのではないでしょうか。続いてフィードバックの行い方を読んでから、ぜひフィードバックをしてみてください。
コーチングスキル「フィードバック」の行い方
フィードバックを行うときには「FIREの原則」を意識するとよいでしょう。
効果的なフィードバックの行い方
FACT 事実
- 憶測でモノを言ったり、又聞きを鵜呑みにしない
- 正しい行動を具体的事実 (Fact) に基づいて伝える
I メッセージ
- 自分発信で伝える
- 自己開示で距離感を縮める
Iメッセージについてはこちらの記事をご確認ください。
Request 要望・提案
- 改善に向けた要望・提案を行う
- 具体的 / 肯定的な表現が重要
Epilogue 結果
- R(提案・要望)を実行すれば、どのような結果(epilogue)が期待できるかを提示する
- 最後に、相手がどう思うのかを確認する
いかがでしたか?部下にフィードバックを行う必要性が理解できましたか?読んだだけでは、部下との関係は良くなりません。実践していきましょう。
部下育成に使えるその他のコーチングスキルもぜひご覧ください。
愛知・三重・岐阜でコーチング・研修ならビズユーコンサルティング
当社では、コーチングスキルを活用した部下育成研修を行なっています。
こちらのフォームからお願いいたします。初回相談は無料です。全国対応ですのでお気軽にお問い合わせください。