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2023/10/17 人的資本経営

ダイバーシティ&インクルージョンの促進:マネジメントと経営コンサルティングの役割

ダイバーシティとインクルージョンの促進:マネジメントと経営コンサルティングの役割

 

ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)は、現代のビジネス環境でますます重要となっています。D&Iを推進することは、組織にとって不可欠であり、マネジメントと経営コンサルティングの役割は、ダイバーシティとインクルージョンの促進において鍵を握ります。本記事では、ダイバーシティとインクルージョンの重要性、マネジメントと経営コンサルティングの役割、成功事例からの学びに焦点を当てて探求します。

 

目次

1. ダイバーシティ&インクルージョンの重要性

2. ダイバーシティ&インクルージョンにおけるマネジメントの役割

3. ダイバーシティ&インクルージョンにおける経営コンサルタントの役割

4 経営コンサルティングで出会ったダイバーシティ&インクルージョンのベストプラクティス

 

ダイバーシティ&インクルージョンの重要性

ダイバーシティは、異なる背景、経験、スキル、性別、人種、宗教、性的指向など、多様な要素を含む組織内の人々の存在を指します。インクルージョンは、これらの多様な要素を受け入れ、尊重し、全てのメンバーが組織で意義ある貢献をすることができる状態を指します。なぜダイバーシティとインクルージョンが重要なのでしょうか?

  • イノベーション促進: 異なる背景や視点を持つ人々が集まることで、新たなアイデアやアプローチが生まれ、イノベーションが促進されます。
  • 市場対応性: 顧客層も多様である現代の市場で、多様な視点を持つチームは、顧客の多様なニーズに適切に対応できます。
  • 従業員満足度: インクルーシブな環境は、従業員の満足度と忠誠心を高め、従業員の採用と定着を促進します。
  • 法的要件と規制: 多くの国で、ダイバーシティとインクルージョンへのコミットメントは法的要件となっており、非差別法を順守することが求められています。

ダイバーシティ&インクルージョンにおけるマネジメントの役割

ダイバーシティとインクルージョンの促進において、マネジメントは中心的な役割を果たします。以下は、マネジメントのダイバーシティとインクルージョンへの貢献についての役割と活動の一部です。

  • リーダーシップとビジョン: マネジメントは、組織全体にダイバーシティとインクルージョンの重要性を伝え、ビジョンを策定します。
  • ポリシーとプロセスの設計: マネジメントは、ダイバーシティとインクルージョンを支援するためのポリシー、プロセス、ガイドラインを策定し、実行します。
  • 教育とトレーニング: マネジメントは、ダイバーシティとインクルージョンに関する教育とトレーニングを提供し、全ての従業員が理解し実践できるようサポートします。
  • 多様なチームの構築: マネジメントは、多様なチームを構築し、異なるバックグラウンドや視点を統合します。
  • パフォーマンス評価と報酬: マネジメントは、多様性とインクルージョンに関する成果を評価基準に組み込み、適切な報酬を提供します。

 

経営コンサルティングの役割

経営コンサルティングは、組織がダイバーシティ&インクルージョンを推進するプロセスにおいてどのように働きかけるのでしょうか。経営コンサルタントは、以下の方法で組織をサポートします。

  • アセスメントと戦略策定: 経営コンサルタントは、組織のダイバーシティ&インクルージョンの現状を評価し、改善戦略を策定します。組織で既存のレポート等がある場合はそれを活用しますが、レポートがない場合は従業員インタビューを行います。複数人へのインタビューでバラツキがない回答を得ることができ、組織の現状を多面的に理解することができます。
  • ベストプラクティスの提供: 経営コンサルタントは、他の組織で成功しているダイバーシティ&インクルージョンのベストプラクティスを提供し、適切な戦略の選択をサポートします。しかし、ベストプラクティスはあくまで一例であり、必要なのは自社に合わせた取り組みとしていくことです。
  • プログラムの提供と測定: 経営コンサルタントは、ダイバーシティ&インクルージョンのプログラムの実装と効果の測定を継続的に支援します。例えば、役員もしくは人事部からの依頼であれば、社長を巻き込んだ取り組みとなるように、D&Iの必要性を説明することから始めます。その後、自社に合わせた目標の設定、プログラムの設計、調整を行います。
  • トレーニングと啓発: 経営コンサルタントは、組織内の従業員に向けたダイバーシティ&インクルージョンに関するトレーニングプログラムの設計および実施を支援します。これにより、組織全体で意識が高まり、行動に繋がります。トレーニングの代表的なものとして「アンコンシャス・バイアス」について学ぶことは有効です。
  • 評価: 経営コンサルタントは、プログラムの効果を測定し、改善のための戦略を提供します。これにより、成果を定量化し、改善策を導入するプロセスが確立されます。

経営コンサルティングで出会ったベストプラクティス

経営コンサルティングの中で出会った、これは良い!と思った取り組みを紹介します。

  • 副支店長や副部長のポストを作り、リーダー経験が少ない女性にあてる。もちろん一時的なポストであり、支店長のポストを 約束するものではありません。
  • 男性育休の推奨のために、男性育休取得者の職場に対して応援手当を各人へ配布
  • 全国勤務型から地域勤務型への転換制度
  • 女性の地方採用 入社日からフルリモート勤務が可能。キャリアアドバイザーがつき、ソフト面でのサポートも充実

結論

ダイバーシティ&インクルージョンの促進は、多様な視点とバックグラウンドを尊重し、全てのメンバーが組織内で活躍できる環境を築くことができ、今日のビジネスにおいて不可欠です。マネジメントと経営コンサルティングは、ダイバーシティ&インクルージョンの推進において中心的な役割を果たし、ビジネスと社会に価値を提供します。